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 鳥取の冬の味覚の代表と言えばコレ!
 味の深みは、まさに冬の日本海の横綱。

 松葉蟹


カニの流通の裏側を見てしまうとあれほど眉に唾をつけねばならぬものはないと知る。しかし鳥取は違う。掛け値なしの目の前の浜で揚がったカニを食えるのである。生カニがそれだ。一度でも冷凍を潜ったカニは茹でたり焼いたりしてごまかすことはできても生で食うことはできない。しかし鳥取ではあのトロトロと甘い蟹肉を頬張り、そこへ地酒を流し込む快楽に溺れることができるのである。網代と賀露に揚がったものはその場で、田後の船のものはカニを下ろす境港で。「わざわざカニを食べに行く」という行為は鳥取だからこそ価値を持つ。そして生でも食えるカニだからこそ、焼いても茹でてもそしてミソまでもうまいと知るのである。
 勝谷誠彦=文(コラムニスト・写真家)●かつやまさひこ:1960年生まれ。テレビのコメンテーターなどで活躍中。

カニスキ・カニ刺

焼きも良い、刺身も良いが、本場鳥取で食すなら、湯気からダシの1滴にまで松葉ガニの醍醐味が感じられる「カニスキ」が最高!食べた後、手が全くベタつかないのは“その日獲れ”の証。

かに吉
仲買人の店主が厳選した正真正銘最高級の松葉がにに出会える。
□住 末広温泉町271
□時 17:00〜22:00 □休 無(3〜11月)


松葉蟹(まつばがに)を買うならこちらから

岩美町浦富海岸 蟹民宿さんげんや
鳥取駅前食品市場 かわむら商店
元祖かに寿し

カニは冬だけなの楽しみではない。新鮮なまま独自の製法で加工したカニの身をふんだんに使った駅弁「元祖かに寿し」なら、年中食べられる。

アベ鳥取堂
昭和27年、新発売された『元祖かに寿し』は全国の『かに寿し』の元祖。JR鳥取駅のコンコース南口にある売場なら品ぞろえが豊富。特急「スーパーはくと」車内でも買える。
□料 920円
□問 0857・26・1311

松葉がにを買うならここ

鳥取駅前食品市場
JR鳥取駅から徒歩3分の立地で観光客のお土産スポットは鮮魚・塩干・青果店など全20店。鮮魚など宅配便の発送もここでOK。
□住 永楽温泉町272
□時 4:00〜18:30 □休 水曜
□問 0857・24・0645


浜下商店
賀露港で揚がった新鮮な松葉がにや海産物が大量に並ぶ。店内の食堂ではカニ汁も食べられる。
□住 賀露西4-1803-2
□時 8:30〜16:30 □休 元旦
□問 0857・28・2391


中村商店
うたい文句は「かにの駅」。威勢よく大漁旗が掲げられた店内には松葉がにや新鮮な魚介類が豊富。
□住 賀露西4-1803-3
□時 8:00〜17:00 □休 元旦
□問 0857・28・1051


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